"自然と共に生きる" 21世紀の暮らし方

JOURNEYTravel Abroad

〈1週間分のゴミ〉と撮った衝撃のポートレート。あなたの出すゴミは、7日間でどれくらいでしょう?

2014.08.24

大量のゴミに埋もれ、横たわる4人の家族…。この写真を撮影したのは、カリフォルニアを拠点に活動する写真家・Gregg Segal

Greggは深刻化するアメリカの「ゴミ問題」に警鐘を鳴らすべく、このようなポートレート作品を日常的に制作するようになったのだとか。何はともあれ、まずは下の1枚をじっくりとご覧ください。


7daysofgarbage_000.jpg


さあ、どうでしょう? 裕福そうな4人の家族とその周りを囲むゴミとのコントラスト…。見れば見るほどシュールな1枚ですが、これがアメリカの現実です。


7daysofgarbage_001.jpg


今回のGreggの作品“7 Days of Garbage”は「1週間分のゴミとその持ち主を写す」というシリーズの最新作で、Greggの友人・知人・ご近所さんなど、さまざまな人種、家族構成、経済状況の人々=全20組がポートレートに収められています。


7daysofgarbage_002.jpg


自分が1週間に出すゴミの量が一体どれくらいなのか? 普段ゴミを出すたび目にしているので「だいたいこれくらい」という感覚を皆さんそれぞれお持ちだと思います。しかし、こうやって実際に並べて見せられると「たった1週間でこんなに地球にダメージを与えていたのか…」と驚かれる方もいるのではないでしょうか?


7daysofgarbage_003.jpg


日本では週に3~4回ほど収集車がやってきて頻繁にゴミを回収してくれるので「過去に自分が出してきたゴミが、いつ・どのような時期に増えたり減ったりしていたか?」を認識する機会はまずないんじゃないかと思います。暮らしの中で出たゴミは一度ゴミ箱に入れたが最後、ゴミ袋→ ゴミ捨て場→ 処理場…と人目に晒されることなくひっそりと、いつの間にか私たちの生活から消えてしまってますもんね。


7daysofgarbage_004.jpg


私たちが生まれてから死ぬまで延々と出し続けるであろうゴミ。我々の生活と決して切り離せない“ゴミ”という存在を、私たちは無意識のうちに「無かったモノ」にしてしまっている。その事実を、Greggの作品は改めて気付かせてくれます。


7daysofgarbage_005.jpg


こうやって1つ1つゴミを並べてみると、袋に入った状態のゴミとは受ける印象がかなり違いませんか? そして、1枚ずつの写真を見比べてみると、“家族構成=ゴミの量”という単純な公式が成り立たない…という事実もまた浮かび上がってきます。


7daysofgarbage_006.jpg


他にも、ファストフードはパッケージがそのままゴミに直結するから必然的に廃棄量が増えるんだな…とか。タバコをよく吸う人は、タールやニコチンを含んだゴミをこんなに排出してしまうんだ、といった事実が見えてきたり。

お国柄的な事でいうと、どの写真も共通して“生ゴミ(野菜クズ)”の量が少ないので、アメリカの家庭はあまり野菜を調理しないのかな…とか。いくつかの写真に共通してピザやスナックのパッケージが写っているな…など。まじまじ眺めるほどにいろんな事を考えさせられると言いますか、まさにこのポートレートが「アメリカのライフスタイルを映す鏡」のように思えてきます。


7daysofgarbage_007.jpg


ちなみにこれらの写真は、リサイクルゴミを含めた状態で撮影されているそうで「生ゴミなどあまりに状態の悪すぎるモノは他のゴミに差し換えて撮っている」との事なので、実際に捨てられるゴミのボリュームはもう少し減るのだと思いますが、それにしてもインパクト大ですよね。思わず「この状況で自分が写真を撮ったらどうなるだろう…?」と考えずにいられません。


7daysofgarbage_008.jpg


私も普段から「生ゴミはなるべく乾燥させてから捨てる」など小さな努力を心がけてきたつもりでしたが、Greggの写真を見て「あくまでも、ゴミは自分の生活から切り離されていくもの」として捉えていたな…と猛省しました。今後は常に、自分が1週間分のゴミと供にポートレートを撮ったらどうなるだろう?という問いを念頭に置いて、モノを買う段階から「ゴミを出さないための消費」を意識しようと思います。


7daysofgarbage_009.jpg


一人が1日に出すゴミの量は、米国人=約1.8kg、日本人=約1kg。世界では推定年間100億トンと言われています。さらに、先進国ではおびただしい量の食糧廃棄も同時に行われていますよね? モノを消費する、という行為がどこに繋がっていくのか。そして、私たちの消費活動が環境に及ぼす影響がどれくらいあるのか。これらの作品に向き合って、じっくり考えてみていただきたいなと思います。

7daysofgarbage_010.jpg


あなたの思考は行動に、あなたの行動は日々の生活へと結びつき、私たちひとり一人の暮らしがこの社会を形成しています。もしかしたら、あなたの意識が変わることで、社会や世界がちょっぴり変わるかもしれません。


7daysofgarbage_011.jpg


…皆さんはこのGreggの写真を見て、どんな事を感じ、そして考えましたか?


mail magazine

nu-natural メールマガジン

メールマガジンの送信先メールアドレスを入力して送信してください。

Copyright 2013 nu-natural All Rights Reserved.