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〈スマホ時代〉に疑問を投げかける、ストリート・アーティスト=Banksyの最新作。

2014.05.08

2013年秋、ニューヨークの街頭で1ヶ月にわたって作品を発表し続けるプロジェクト"Better Out Than In"で、一躍話題をさらったストリート・アーティスト、Banksy

センセーショナルかつクールな作風で「世界で最も有名なストリート・アーティスト」としても名高い彼ですが、分かりやすいところではBlur 『Thin Tank』のジャケットで目にしたことがある!という方も多いはず。

彼の作品は、街中のなんてことない壁やトラックにゲリラ的に描かれるグラフィティが中心。
資本主義に対するアンチテーゼや社会風刺に基づいた作品が多く、「自身の作品が高値で取引される現実」もまたBanksyにとっては批判の対象です。


Banksy|Top current London locations (artofthestate.co.uk)
※Banksyの作品はロンドン市街だけでもこんなに沢山発表されています。結構な数ですよね(笑。


作品に向けられる人々のリアクションやストリート・アートに対する厳しい取り締まりなども含め、「いま町角で起こっている出来事をグラフィティで表現する」という、ある種、路上パフォーマンス的要素を含む彼のアートはいつだって注目の的。
そんな昨年秋のプロジェクト以降息を潜めていたBanksyが、先日、自身のWEBサイトに新作の写真を公開してくれました!

今回、イギリスはブリストル、クレメントストリートの石壁をキャンバスに描かれたのは、抱擁を交わす1組のカップル。
一見愛し合っているかのように見える2人ですが、彼らが見つめているのは肩越しに持った互いのスマートフォンの画面です。大切な人と一緒にいるのに、目の前の相手ではなくデバイスにばかり気を取られている。そんなカップルの姿、確かにどこかで見かけたことがあるような…。


banksy_001.jpg


「便利さと引き換えに時間を失い、ネットで情報を共有しながらもそれと同時に実体験を相殺してしまう」という、現代のスマホ文化をアイロニカルに表現したこちらの新作も然り。「社会批判と皮肉、ユーモアが混在するBanksyのグラフィティがストリートで発表され続けている」という事実にもまた、大きな意味があるのでしょうね。


banksy_003.jpg


美味しいご飯を食べることや、素晴らしい芸術作品に出会うこと。
日々の暮らしをより豊かなものにするために、私たちにとって情報が欠かせない要素であることは間違いありません。
しかし、時間を惜しんでデバイスをチェックし続ける現代人の暮らしの中には、気付かない間に失われているものも多分にあるのではないでしょうか?
そしてその「失われているもの」が、私たちの生活をもっと豊かにしてくれるのだとしたら…。

この作品が表現しているのは、単なるスマートフォン批判ではなく、その先にある「愛する人と時間を共にすることの大切さ」なのではないでしょうか。


banksy_002.jpg


いま自分に必要なものは情報か、それとも大切な人と過ごす時間なのか―――。
デバイスの電源をONにする前に、周りを見渡して、皆さんもすこし考えてみてはいかがでしょう?


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