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哲学に耽りながら渡りたい――世界の美しすぎる〈名橋〉10選

2014.02.17

みなさんの住む街には、魅力的な“橋”はありますか? 川のあるところに橋あり、橋のあるところに文明あり…ではないですが、古くは紀元前の昔より、橋は人の往来と共に“文化”の往来を担ってきました。現存する世界最古の橋はギリシャにあるアルカディコ橋といわれ、紀元前1300年頃に建てられたというから驚きです! ちなみにアルカディコ橋は利用できず、どちらかと言えば遺跡といった趣が強いですが、現在も利用可能な橋でいうと、紀元前62年にローマに建てられたファブリキス橋が有名です。

ヨーロッパの主要都市に行くと、パリのセーヌ川に架かるポンヌフ橋や、ロンドンのテムズ川に架かるロンドン橋など、川と橋がセットになって観光地化されています。日本では京都・鴨川の四条大橋や、同じく京都・桂川の渡月橋などが観光名所として名高いですが、歴史ある橋を渡りながら、「かの偉人もこの橋を渡ったのか…」などと感慨に耽ると気持ちがいいものですよね。

歴史のロマンを感じさせる観光名所の橋も良いですが、今回は“美しい造形”というテーマに絞って、世界の名橋をご紹介していきたいと思います。思わず哲学に耽りたくなる石橋から、クリエイティブなインスピレーションがバンバン浮かんできそうな最先端の橋まで、ずっと眺めていたい“美しすぎる橋”10選をお届け!

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【1.Rakotz Bridge(ドイツ)】
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1860年にクロムラウ公園内に造られたゴシック様式の名橋。美しいアーチが特徴で、水面に反射した像と照らし合わせて見ると、「完璧な円」を描いているのがお分かりいただけるかと思います。別名“悪魔の橋”とも呼ばれれているそうですが、その造形美は悪魔も見惚れるほど!? 残念ながら保全のため、現在は一般公開されていないそうです。


【2.Living Root Bridges(インド)】
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地球上で最も雨の多いエリアの一つとされる、インド北東部のメーガーラヤ州。その州内にあるチェラプンジの小さな村には木の橋が架かっていますが、この橋、なんと“生きている”んです! エラスチカというゴムの木でできているそうなのですが、伐採せずに根っこを上手く利用して“天然の橋”にしたそうです。一度に50人以上の重さに耐えることができるというから驚きです! まさに自然環境を破壊せずに持続可能な開発を実現した、“サスティナブル・デベロップメント”の鏡のような橋ですね!!


【3.Shaharah Bridge(イエメン)】
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中東イエメンにある石灰岩で造られたこのアーチ橋は、16世紀に建てられたとのこと。現在も2つの山村をつなぐ重要な生活橋として使われているそうですが、かつてはトルコ人が侵攻してきたときを想定して、相手が対岸に到達できないように、ほんの数分で破壊できるように造られたそうです…。そんな物騒な歴史的裏話を聞くと尻込みしてしまいますが、『ドラクエ』に出てきそうな景観は、まさに唯一無二の美しさ! トルネコのような商人が行き来してそうですよね(笑)。


【4.Henderson Waves Bridge(シンガポール)】
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黄金の蛇腹のようなこの橋は、全長274メートル、高さ36メートルをほこる歩行者専用橋。さすがは斬新なデザインの建造物を数多く生み出している“未来建築大国”シンガポール。外観からは分かりづらいですが、公共の避難所の役割を果たすアルコーブ(小室)がいくつも備わっているところも素晴らしいです。夜になるとLEDライトが灯され、写真のような黄金色にライトアップされます。観光で訪れる際は、夕暮れ時がベストタイミングかと。


【5.The Helix Bridge(シンガポール)】
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続いても“未来建築大国”シンガポールから、素晴らしい外観の“らせん橋”をご紹介。マリーナベイ地区にあるこちらの橋は、世界初の二重らせん構造を採用。スパイラル状の鋼管材はフリットガラスを用いており、歩行者の避難所の役割も担っているのだそう。先の「Henderson Waves Bridge」と共に、シンガポールに行った際はぜひ歩いてみたい橋ですね。


【6.Aiola Island Bridge Bar(オーストリア)】
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オーストリア第2の都市・グラーツを流れるムール川に、2003年に架けられた歩行者専用橋。こちらの橋はその名が示す通り、橋の中央部にトレンディなバーが備え付けられているのが最大の特徴。ニューヨークで活躍する芸術家「Vito Acconci」が設計したこの革新的な橋は、世界遺産にも登録されたグラーツ歴史地区に次ぐ、新たな観光スポットとして脚光を浴びているそうです。川の真上でお酒が楽しめるなんて、酒好きにはたまらない“肴”になりそうですね!


【7.盤浦大橋(韓国)】
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韓国の首都・ソウルにある「盤浦漢江公園(パンポ・ハンガン・パーク)」内にあるこちらの橋は、レインボー噴水ショーが楽しめることで有名な、人気の観光スポット。また、橋の長さは1140メートルもあり、“世界で最も長い橋型噴水”としてギネスブックにも登録されています。毎日定刻になると15分間の噴水ショーが行われ、特に夜のショーは“レインボー噴水”の名のとおり、暗闇の中で七色の電光と水しぶきが共演する華麗な舞台が繰り広げられるのだそう。まさに“夢の架け橋”を地でいく、美しい名橋ですね!


【8.Langkawi Sky Bridge(マレーシア)】
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マレーシアのランカウイ島にあるこちらの橋は、“Gunun Chinchang mountain”の山頂付近に架けられた、まさに“天空の橋”。全長700メートル、地上からの高さはなんと125メートルもあるのだそう! 高所恐怖症じゃなくても足がすくんでしまいそうですね…。


【9.Peace Bridge(カナダ)】
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カナダ有数の都市・カルガリーを流れるボウ川に架けられた「平和橋」。スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバ氏によって設計されたこの歩道橋は、カナダの国旗のカラーである赤と白を配した、シングルスパンの螺旋形デザインが特徴的。126メートルの長さにわたって架かるガラスルーフは、橋の利用者を雨風から守ってくれます。自転車で安全に走行できるよう、橋の中央部に自転車専用レーンを設けて、その両側に少し高さをつけた縁石を設け、歩行者専用の歩道を確保。自動車が通らない、まさに“平和な秩序が保たれた”橋ですね! その機能性も去ることながら、現代的な建築とデザインが認められ、2012年には様々な賞を受賞。建築マニアの方にお勧めしたい最先端の名橋です!


【10.錦帯橋(日本)】
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最後にご紹介するのは、日本三名橋のひとつ“錦帯橋”。山口県岩国市を流れる錦川に架けられたこの木造のアーチ橋は、1673年に児玉九郎右衛門の設計によって完成。その翌年に起きた洪水によって一度は流失するも、橋台の敷石を強化して再建されてからは、昭和期まで250年以上流失することなく定期的に架け替え工事が行われ、その美しい姿を現代まで遺しています。他に類を見ない五連の反り橋が最大の特徴で、1922年(大正11年)には、国の名勝に指定されたこの錦帯橋。まだ訪れたことのない方は、日本人が古来より愛してきた“木”へのこだわりと、匠の技が光る木造建築の優美さに酔い痴れながら、ぜひ渡ってみてください。日本の清らかな流れの河川には、コンクリートでできた重厚な橋よりも、自然素材の“木”で造られた温もりのある橋が似合うと、改めて実感させられるはずです。この美しい木造のアーチ橋がこれから何百年と先、未来永劫遺ってくれることを願ってやみません――。



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