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未来世紀を予感させる、シドニーの『K邸』

2014.02.03

一見して隙のないシェルターのような外観と、光に溢れた解放的な空間――。今回は、そんな2つの顔をもつオーストラリアの邸宅をご紹介します。港にかかる橋と都市のスカイラインを見下ろすシドニー港の一角、そこに建てられた『K邸』は、Tony ChenchowとStephanie Little夫妻の建築ユニット「Chenchow Little」によるもの。

この『K邸』、表通りから見た外観には窓がなく、どこか閉鎖的で暗い印象を受ける建物なのですが、裏庭から見た姿はなんとその真逆。やわらかな緑の芝生へとつながるリビングは遮るもののないゆったりとした寛ぎのスペースで、太陽の光や潮風をたっぷりと取り込む清々しい室内は、まるで屋外にいるかのような錯覚に陥るほどの開放感に満ちています。

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表と裏でまるっきり違う表情を見せるユニークなこの建築。「陽当たりの良い北側と裏庭、シドニー港の3方向に視界が開けていて、且つ、プライベートが守られる家を」というクライアントの要望に応えてデザインされた家…と聞けば、その二面性にも納得ですね。

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改めてじっくり観察してみると、重厚で多面的なコンクリートの外壁は、そこに住む者の個人情報をガードしながら、それと同時に内部から外部への自由なアクセスをも実現しています。

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表から見ると3階建てで、裏から見ると2階建て…という外観は「地域の景観保護にもフィットするように」との配慮からだそうで、北側のファサードにジグザグした壁を配置することで、奥行きを感じさせたまま高さを制限する工夫がなされていることが窺えます。

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2階の寝室も、外からは「およそ光が届きそうにない薄暗い部屋」のように見えますが、内側から見れば一面に窓ガラスが貼られ、ブラインドの隙間から太陽光が降り注ぐ気持ちのよい空間。想像に反して、内部からはしっかりとロケーションが確保されていることも分かります。

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こうやって写真を眺めているだけでも楽しい、大胆かつ独創的な建築物 『K邸』。もしこんな邸宅に住めたなら、美術館やギャラリーに行かなくても、日々の生活のなかで建物からクリエイティブな刺激を受け続けることでしょうね。


Reference:K House - Sydney
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